盂蘭盆会
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
仏教の行事で、なくなった人の魂は十四日〜十七日まで家にとどまると言われ、七月十五を中心に三日間僧が檀家をまわってお経を上げ、各家庭では迎え火をたいて供物を備えること。
精霊棚
13日の朝に仏壇を清掃し、精霊棚を作ってお盆を迎える準備をまずととのえます。
精霊棚は、昔は天井から縄で板をつるしたり、4本のしの竹などを柱にして作られましたが、現代では仏壇の前に小机を置き、その上にすのこを敷く程度の簡素なものが多いようです。
地方によっては、仏壇の引き出しを精霊棚にしつらえてすませることもあります。仏壇の扉は閉めて、位牌を精霊棚に置く場合と、扉をあけたままで位牌も仏壇に置いたままにする場合とがあります。
迎え火
13日の夕方になったら、墓や門前でおがらなどで迎え火をたき、玄関にちょうちんをさげ、祖先の霊が迷わないように道を明るくします。盆ぢょうちんや盆灯籠は、霊が家に帰る道しるべになるものとされ、お盆の期間中、仏前に飾っておきます。
お供物
霊が家に戻ったら、お供物を盛大に供えて供養します。地方によっては14日にはずいきあえ、なすときゅうりのごまあえ、15日には蓮飯、もち、だんごとお供物が決まっているところもあります。
しかし、一般的には14日と15日の朝、昼、晩の3回、精霊棚に食事を供え、お水も忘れずにかえつづけ、線香と灯明も欠かさずにともし、家族で合掌礼拝します。
棚経
霊が滞在している間に、僧侶を招いてお経をあげていただくことを棚経といいます。
僧侶は、短期間のうちにたくさんの檀家を回らなければならないので、「棚経」のあと、無理に引き止めたり、あるいはおおげさにもてなしたりするより、おしぼり、飲み物を出し、涼んでもらう程度でよいでしょう。
また、前もって、奉書紙や封筒などで「御布施」を包んでおきます。遠方の僧侶には「御車代」、食事どきにあたったら「御膳料」も別に用意します。
お盆に僧侶を招かないときは、お墓参りをしたあと、お寺にお布施を渡して、供養をお願いします。
送り火と精霊流し
お盆の終わる16日には、門口で送り火をたき、霊を送ります。霊を送ったあとは「灯籠流し」「精霊流し」といって、いっさいの供物を、わらやおがらで作った精霊船に灯籠やロウソクを立てて、川や海に流します。
しかし、最近では、川や海に流すことを禁止しているところも多くなっていて、菩提寺に持参したり、庭先で焼却することが多くなりました。
初盆
人が亡くなったあと、初めて迎えるお盆のことを新盆、または初盆といって、特に丁寧に供養を営むしきたりがあります。 このときには、決まったお供物のほか、故人の好物などを供えます。そして、親族や故人に縁のあったかたを招き、僧侶に読経してもらってから、精進料理でもてなします。
また、新盆には親族などから、盆ぢょうちんが贈られてくることがあります。正式には、白いちょうちんに喪家の家紋を入れ、一対にして贈ります。しかし、最近は、毎年使えるようにと、模様のあるちょうちんを贈ることが多くなっています。また、地方によっては、白いちょうちんは喪家が用意し、新盆にしか使わないところもあります。
13日から15日まで、祖先の霊は家の中にとどまっていると考えられており、お盆の終わる16日(地方によっては15日)に、送り火をたいて送ることになっています。
自宅近くに墓地がある場合には、ちょうちんで案内するようにして霊を墓地まで送り、そのあと、ちょうちんはお寺に納めます。
新盆に招かれたら
新盆のときには他の法要のときのように広く人々を招くというようなことはあまりしませんが、親しい人の新盆には、できればお参りに行くようにしたいものです。
新盆の仏への贈り物は、近親者は白いちょうちんを贈るならわしがあります。しかし、知人・友人の関係なら、香料、お供物料として現金を包んで供えてもいいし、果物とか、故人が好きだった食べ物などを、持参して供えてもよいでしょう。
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