葬(葬儀のしきたりとマナー)

身内の不幸−納棺まで

危篤にあたって

危篤の通知

危篤状態である場合、息のあるうちに家族や近親者、特につながりの深い友人、知人・勤務先、学校、隣近所など会わせたい人に至急連絡をします。

  1. 親しくしている親類には、漏れなく知らせたほうがよいでしょう。
  2. しかし親類だからといって交流がとだえていたり、特に親しくしていない所まで知らせる必要はありません。
  3. 危篤の連絡は、病人がほんとうに会いたがっている人だけに限るべきでしょう。
  4. 遠方に住んでいる人には、仕事の段取りや乗り物の手配などがありますから、医師と相談のうえ、なるべく早く知らせるようにします。
  5. 知らせる相手が病気の場合や、産前産後にある場合などは、連絡を控えなければならないときもあります。

 

又、電話での連絡の場合は、だれが(危篤者の氏名)、どこで(住所、道順、電話番号等)、病名、病状、などの用件のみを正確に手短に相手に伝えるようにしましょう。 電報の場合は、発信人や病院、連絡先に加え、危篤者の氏名も入れます。

 

遺言の書きとめ

本人が危篤状態や死期を悟ったりして、口がきける状態時に財産分与に関するような大事話をする場合であれば、必ず口述筆記をして書き留めます。それは、遺言は書式にしなければ法的効力を持たないからです。

~遺言を口述筆記する際の注意~

  1. 遺産相続と全く無関係な、3人以上の証人が必要です。また、本人の意識がはっきりしていることも条件です。
  2. 証人のうちの1人が内容を筆記して、証人の全員がそれぞれ署名押印します。
  3. 20日以内に家庭裁判所に提出し、検認を得なければなりません。死後に本人の自筆遺言書が発見されたとき、家庭裁判所へ届けて検認を受けたあと、相続人の立ち会いのもとで開封します。

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死亡の通知

電話連絡

臨終のときは、危篤を知らせるときと同じ範囲で、通知をするようにします。
全員に通知するのがたいへんな場合は、関係先の人に連絡し、そこから先への連絡を依頼してかけていただけるようにお願いすると良いでしょう。このとき、通夜・葬儀に出欠席などを聞いてはだめで、あくまでも死亡の通知にとどめます。

 

死亡通知状

死亡通知状は、現在ではあまり出されていませんが、社葬などのように葬儀までに時間のある場合には、きちんと通知状を出して知らせます。
はがきの場合は、黒か灰色のわくつきの私製はがきを用います。
封書にする場合は、同じわくつきの封書を使います。

~内容~

  1. 時候の挨拶など前文も結びも無し。
  2. 故人の氏名、死因、
  3. 死亡日時と場所、
  4. 生前の親交に対するお礼
  5. 通夜、葬儀、告別式の日時と場所
  6. 発信年月日
  7. 喪主や遺族の住所、氏名、
  8. 友人代表、葬儀委員長の氏名

 

などを明記し、香典や供物を辞退することになった場合は、その旨もつけ加えます。

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安置の方法

末期(まつご)の水

臨終の人に家族や近親者が最期の水を含ませ唇を軽く湿らせます。 これは「末期の水をとる」や「死に水をとる」といって死後の世界で飢え渇きで苦しまないようにとの願いからきたものです。方法は、新しい筆の穂先に、茶碗の水を含ませて唇を軽く湿らせます。他に、割り箸の先に脱脂綿を白の木綿糸で縛り、それに水を含ませて、唇を軽く湿らせる方法もあります。 順序は一般に、配偶者、子、故人の両親、兄弟姉妹、孫、配偶者の兄弟姉妹の順といわれています。

 

湯灌(ゆかん)

末期の水とりが終えたら、湯灌(遺体を清めること)をします。たらいにさかさ水(水を先に入れ、湯をあとから入れてつくるぬるま湯)を張り、遺体を清めます。しかし、最近はアルコールやお湯でしぼったガーゼか脱脂綿で、遺体をふくようになりつつあります。そのあと、汚物が出ないように、耳、鼻、口、肛門などに脱脂綿を詰めます。

 

死化粧

故人の最後の姿が少しでも美しいものであるように、髪をととのえ、故人が男性ならひげをそり、女性や幼児なら薄化粧をしてあげます。また、つめが伸びていたら切り、やせてほおがこけてしまっていたら、含み綿を入れてふっくらさせてあげるたりします。
しかし死に化粧を忌む地方もありますので、その土地のしきたりに従ったほうがよいでしょう。

 

衣服

遺体を安置する前に、衣服もさっぱりとしたものに着かえさせます。
仏教では、僧尼の旅立ちの姿に似せた白木綿の経帷子(きょうかたびら)、手甲脚絆(てっこうきゃはん)、三途(さんず)の川の渡し賃である六文銭の入った頭陀袋(ずだぶくろ)の装束を着せ、手には数珠を持たせるのがしきたりでした。そして経帷子は、さらし木綿をはさみを使わずに裂いて裁ち、近親者が一針ずつ玉結びのない糸でぬい上げて着せるとされていました。
しかし近年では、葬儀社で用意してある紙製の帷子を上からかけるだけというのが普通になっていますので、病衣を脱がせたあとは仏教の場合も故人が生前好んで着たものに着かえさせてあげます。
また、地方によっては、紋つきなどの礼服や晴れ着を着せる場合があり、このような時は、衿の合わせ方を左前にし、足袋のこはぜをとっり、左右逆にはかせるなどの習慣があります。
神式では、 神衣という納棺用の衣装があり、遺体清め後に遺族の手で着かえさせるときは、浴衣や故人の好みのものでいいでしょう。
キリスト教の場合 特に決まった装束はありませんので、故人の好んだ衣服に着がえさせます。

 

遺体の安置(寝かせ方)

  1. 枕方向は、仏教と神式では北枕(遺体の頭が北向き)に、他の宗教では方向は関係なく寝かせます。尚、極楽浄土は西方にあるとする宗教もありますので、西枕でもよいと言われることもあります。(北枕とは、お釈迦さまが生涯を閉じたとき、頭を北側にし、顔を西に向けて寝姿であったことから、死者を北枕に寝かせる風習が生まれたとされています。)
  2. 手を胸元で組ませます。仏式ではその手に数珠をかけ、キリスト教のカトリックではロザリオをかけます。
  3. 顔は、白い布(ハンカチやさらしなど)で覆います。
  4. 布団・掛布団は、軽くてこざっぱりしたものを上下逆にかけるのが一般的です。布団を薄くするのは、蒸されて遺体の腐敗を早めないためです。地方によっては、布団の上から紋服をさかさにかけるところもあります。
    敷布団は1枚で、シーツは新しいものか洗濯したきれいなものにします。
  5. 枕はなくてもかまいませんが、老人の場合は枕をしないと口が開くことがよくありますから、なるべく高い枕をさせます。

 

仏式枕飾り

遺体を安置したあと、枕飾りをします。まず枕元に白木の台を置き、その上に、線香立て・燭台・花立て・コップに入れた水・枕だんご・故人が愛用していた茶わんに、ごはんを山盛りにし、使用していた箸を中央に突き立てたものを置きます。
白木の台がなければ、小机に白布をかけたものでもかまいませんし、小道具も全部そろわなくても、ロウソクと線香の火を絶やさないようにして、故人をお守りする心づかいが大切です。

  1. 逆さ屏風は、びょうぶをさかさまにし枕元に立てるもので、これは故人の姿を外から見えないように、との配慮からといわれています。
  2. 守り刀は、魔ものや動物を寄せつけないという意味で、かみそりやはさみ、刃物をお盆にのせて枕元に置いたり、刃物だけを遺体の胸の上にのせたりします。
  3. 枕づとめとは、遺体を安置してから故人の枕元で行う行事です。枕飾りをすませ、部屋や他の準備が出来たら、僧侶を迎えて経を上げてもらいます。これを枕経といい、故人を無事に仏の座に送る意味がある大切なものとされています。
    喪主はもちろん、参列する遺族、近親者は謹んで耳を傾け、故人の冥福を祈ります。
    枕づとめの僧侶への謝礼は、地方や寺のしきたりなどによって違いますので、葬儀社の人やその土地に古くから住んでいる人に尋ねるとよいでしょう。普通は、通夜や葬儀のときのお礼といっしょに、葬儀後にまとめてすることが多いようです。しかしお車代だけは、そのつど包む場合もあります。
  4. 戒名は枕づとめのあとにいただくことが多いのですが、俗名のままでも葬儀は行えます。

 

神式枕飾り

仏式の場合とほとんど変わりありませんが、以下は違います。

  1. 灯明に火を点じ、安置した遺体の前に案(あん)(神式の儀式に用いる台)を置き、水、洗米、塩、お神酒(みき)、常饌(日常の食膳に準ずるもの)などを供えます。案は、なければ小机を白布でおおってもかまいません。
  2. 神式では“生ぐさもの”を禁じていませんので、常饌には故人が生前好んだものであれば、魚や肉類を供えてもよく、酒もかまいません。
  3. 香はたかず、さかきが花のかわりに供えられます。
  4. 神棚や祖先の霊が祭ってある祖霊舎には白紙をはり、故人が息を引きとった部屋には、しめなわを張ります。

 

キリスト教式枕飾り

キリスト教式では、亡くなってからの枕飾りや枕づとめはなく、臨終まぎわに儀式が行われます。信者が危篤になると、まだ意識があるうちにカトリックでは神父、プロテスタントでは牧師をよびます。そしてカトリックでは「終油の秘跡」という儀式を行い、いよいよ臨終というとき、神父が「教父掩祝(えんしゅく)」という祝福を授けます。「終油の秘跡」の儀式には、黒い布をかぶせた小机を用意し、その上に十字架とロウソク、聖水をととのえます。祝福を終えたら、遺体は胸の上で手を組ませ、その上に故人が愛用していた十字架、ロザリオをのせます。
プロテスタントの場合は「正餐式」という儀式を行い、牧師はパンとぶどう酒を与えて、安らかに天国に行けるように祈ります。

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遺体の引き取り

自宅で死亡

自宅で死亡した場合はすぐに主治医・医師に連絡し、死亡の確認をしてもらいます。日曜日で医師と連絡がとれない場合は、110番で警察医をよびます。又、医者による死亡の確認が必要となりますので、医師が来て死亡診断書を書くまで遺体に手をふれたり、動かしてはいけません。
遺体の処置については、医師や葬儀社の指示を仰ぎましょう。

 

病院で死亡

病院で死亡した場合は、処置は病院側で致します。病院側で遺体を清めたり、着物を着かえさせたりなどの処置をし、霊安室に運びます。葬儀社を早く決めて連絡し、寝台車かワゴン車で遺体を自宅まで運びます。赤ちゃんや幼児の場合は、親が抱いてタクシーなどで連れて帰ってもいいでしょう。
死因によっては、病院側から、遺体の解剖を要請されることがあります。その場合の許可できるのは故人の配偶者、いなければ両親です。普通1日ほどで遺体は遺族のもとに戻されます。又、死因が伝染病の場合は、遺体を自宅に運ぶことはできません。病院で簡単な葬儀をすませてから、そのまま火葬にし、遺骨にして自宅に持ち帰ります。そのあと改めて葬儀を執り行うのが一般的です。

 

自然死以外

自然死以外(交通事故などで即死・自殺や他殺など)で死亡したときは、警察医による検死が必要になります。検死が終わって、警察から死体検案書が交付されるまで、遺体にふれることはできません。
自宅で変死した場合、死因解明には、状況の保全が必要です。110番し、事態を正確に伝えることが必要です。

 

遠方での死亡

旅先や自宅からかなり遠方で死亡した場合には、遺体の損傷や運ぶ費用がかさむこともあって、現地で荼毘(だび)に付すことが多いようです。仮通夜や密葬をしてから火葬にし、遺骨を持ち帰ります。
そのまま遺体を運ぶ場合には、現地の葬儀社に依頼して、棺にドライアイスを十分に詰めてもらうなどの配慮が必要です。

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法的手続き

死亡届

人が死亡したときは、戸籍法で死亡届を出すことが規定されています。死亡届は、死亡した土地、死亡者の本籍地、届出人の所在地、のいずれかの市区町村役場の戸籍係に届け出ます。本籍地でないときは、同じものを2通提出します。うち1通は本籍地の役場に送付されて、その人は戸籍から抹消されます。
用紙は、市区町村役場の戸籍係や病院、葬儀社に用意してあります。
記入する内容は、死亡の年月日、時刻、場所、性別、職業、配偶者の有無などで、医師の「死亡診断書」または「死体検案書」を添付します。
届け出は、死亡した日から7日以内に提出することになっています。この死亡届を出さないと、葬儀を営むのに必要な「火葬・埋葬許可証」を発行してもらえません。したがって、死亡当日か翌日には出さなければならないため、役所では休日や夜間でも24時間受け付けています。
届け出の義務があるのは、(1)死亡者の親族、(2)その他の同居者、(3)家主、地主、家屋管理人、土地管理人、です。臨終直後の遺族は余裕がないので、手続きは、葬儀社や友人、知人に代行してもらうことが多いようです。

 

死亡診断書

死亡届の用紙の半分が「死亡診断書」になっています。これは、故人の死に立ち会った医師が記入し、署名押印したものでなければ認められません。死亡診断書は、保険金や遺族年金などの請求にも必要となります、そのときは病院に行って、同じ医師に書いてもらいます。
本籍地以外で届け出る場合は、2通必要です。

 

死体検案書

自殺や事故死、変死などの場合には、警察医によって必ず検死が行われ、それから「死体検案書」が交付されます。「死体検案書」は「死亡診断書」と兼用になっています。

 

火葬・埋葬許可証

死亡届の手続きが終了したら、すぐ「死体火葬許可証交付申請書」用紙に必要事項(死亡者の本籍地、住所、氏名、生年月日、死因、死亡年月日時など)を記入して提出します。そうすると、ただちに「火葬許可証」が交付されます。これを式当日、火葬場に提出し、火葬が終わった時点で火葬証明印をもらいます。
これが「埋葬許可証」になります。「埋葬許可証」は5年間の保存が義務づけられています。再発行はされないので、大切に保管しておきましょう。

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納棺について

納棺

一般的には死亡当日の夜が通夜ですから、その日の日没時に納棺しますが、季節によっては、遺体が腐敗しやすいので納棺を早めることもあります。夏季はドライアイスを詰めます。棺の中には生前愛用していた品や愛読書などをおさめ、花で遺体を飾るなどします。

 

仏式の納棺

遺体は死に装束をつけたまま、あおむけに静かに棺に納めます。無理に動かさず、葬儀社の人の手を借りましょう。遺体を棺に納めたら、仏式では経帷子(きょうかたびら)をかけ、手を組ませて数珠を持たせます。戒名を書いた紙(棺書)を遺体の上にのせ、棺の蓋をして金襴の布でおおいます。通夜が行われる部屋の祭壇に北か西の方角に頭を向けて安置し、一同で焼香します。

 

神式の納棺

納棺の儀と呼ばれますが、遺体の扱い方は仏式の場合とほとんど同じです。納棺の儀から発柩(はっきゅう)(出棺)までの間、朝夕2回、故人の好物や洗米、塩、水などを供えます。

 

キリスト教式の納棺

牧師(神父)が故人の枕元で祈ったあと、近親者の手で納棺します。顔や胸の周りを花で飾り、棺を黒い布でおおい、祭壇に安置し、棺の上に白い花で飾った十字架をのせます。そのあと、賛美歌(聖歌)・聖書の一節・祈りをささげ・故人をしのぶ言葉・賛美歌・祈りの順で終わります。
プロテスタント、カトリックとも納棺の作法は同じです。

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仏名(戒名とは)

戒名とは

仏教徒は、死亡して通夜までの間に、(枕づとめのあとにいただくことが多いのですが、俗名のままでも葬儀は行えます。)故人の俗名を改め、戒名をいただくのが普通です。戒名というのは、曹洞(そうとう)宗の言い方で、浄土真宗では法名、日蓮宗では法号といいます。もともと仏の弟子となったあかしとして与えられるものでした。

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通夜・葬儀の準備

喪主と方針決定

喪主

喪主は葬儀の前に決めますが、喪主は故人にかわって弔問を受ける為、できれば通夜の前に決めるといいでしょう。普通は故人の配偶者で、配偶者が他界している場合は長男、長男も他界していたときは次男といったことで決めます。また、故人が子供の場合はその父か母が、家族が1人もなく親族もいないなどのときは、他人でも最も身近にいた人、縁の深かった人が務めます。

 

密葬の場合

葬儀が松の内にかかる場合や、公葬を行う場合には、前もって「密葬」として、身内だけが自宅で葬儀をすませ火葬にしたのちに、日を改めて遺骨を持って「本葬」を行うこともあります。

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葬儀の費用

予算

葬儀にかかる費用は、宗教宗派・その土地の習慣や故人の社会的地位などによっても違います。
葬儀社への支払い(棺、祭壇一式、霊柩車代などを含む)
宗教関係者への支払い(仏式でいえば、枕経、戒名料、葬儀、告別式、拾骨後の還骨勤行など、初七日までのいっさいのお礼を含む)
会食費(通夜ぶるまい、精進落としの飲食代、関係者のための外食、出前の費用など)
車代(火葬場への往復や僧侶の送迎ハイヤーなどの料金)
雑費(運転手や火葬場の係員への心づけや、その他の出費)
葬儀は急なことでもあり、その費用もけっして安くはありませんので無理のない予算を立てましょう。

 

自治体

事情があって葬儀費用を極力抑えたいという場合は、「市民葬」「区民葬」を利用して安い予算できます。また、生活保護を受けていて、葬儀費用の工面が困難な場合には、葬祭扶助を受けることができます。

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身内のお通夜

通夜にあたって

遺影

写真の中から、最近のもので、正面を向いたものを選びます。
また、背景を消したり、服装を変えるたり出来ますのし、写真のみでネガフィルムがなくてもだいじょうぶです。

 

進め方

現代の通夜は、親戚、知人、友人たちが集まって故人をしのび、冥福を祈り、別れを惜しむ集いとしての意味が強くなっています。そのため通夜といっても夜を明かすこともなく、「半通夜」といって、7時ごろから始まり、10時ごろまでに終わるのが普通です。

  • 僧侶が到着したら、控え室に案内し、定刻までの間、喪主と世話役が茶菓でもてなします。
  • 通夜の席順は、会場においてはあまり厳密に考える必要はありません。一般的には血縁の深い人ほど棺に近くなります。また血縁にこだわらず、実際、死者に近い人、たとえば、長年めんどうを見た人などが上座に着く配慮もほしいものです。とはいえ、自宅で通夜を営む場合には、どうしてもスペースに限りがありますので、無理をして席順を守る必要はありません。ただし、喪主だけは棺の近くにすわります。また、通夜が始まってから到着した場合には、到着順にすわります。
  • 僧侶の読経によって始まります。僧侶が入席し、祭壇の前にすわって読経を始めたら、参列者は全員静かに耳を傾けます。
  • 読経が終わったあと、僧侶が「説教」や「法話」を行うことがあります。故人や喪家が檀家の場合には、普通、故人の思い出を中心に仏教における死の意義などについて話してくれます。
  • 読経が終わると僧侶が焼香し、そのあと喪主以下席順に焼香していきます。弔問客が多い場合は、読経の間に焼香をすませることもあります。
  • 喪主の焼香は、左手に数珠を持って祭壇に進み、祭壇前の座布団の手前にひざをついて、僧侶に軽く一礼してから座布団に正座し、合掌して焼香、拝礼のあと、参列者に一礼して席に戻ります。遺族も同様にし、焼香をすませたら、弔問客が焼香する前とあとの黙礼に対しては、やはり黙礼で答えます。
  • 弔問客が多いときなどは「回し焼香」にしますが、その場合、読経中に僧侶から「ご焼香をどうぞ」というすすめがありますから、喪主から順に始めます。

 

手水 回し線香
座礼焼香(線香) 短い数珠

 

喪主の挨拶

僧侶が控え室に立ったあと、喪主は遺族を代表して弔問客に挨拶をします。通夜の参列に対するお礼の言葉とともに、生前の故人への厚情に対して感謝の意をあらわします。
「本日は、お忙しい中をわざわざお越しいただきまして、まことに恐れ入ります。そのうえ、ご丁寧なお供物までちょうだいいたしまして、故人にかわりましてお礼申し上げます。故人は生前、本日お集まりの皆々さまには、並み並みならぬお世話をいただきまして深く感謝いたしておりました。あわせてお礼申し上げます」
などと、このときの挨拶はあまりおおげさにしないで、できるだけ手短にすませます。このあと、通夜ぶるまいの席への誘いで締めくくります。
また、もし喪主が未成年や高齢者であるなどなんらかの事情で挨拶ができないときには、後見人か世話人代表が「喪主にかわりまして」と断って挨拶します。

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服装

女性の服装

遺族・近親者

和装 弔事における女性の和装喪服は、黒無地染め抜き五つ紋つき。これは喪に服する遺族をはじめ、葬儀で喪家側の立場の人々が着用する正式礼装です。
冬は、羽二重か一越(ひとこし)ちりめん、夏は平絽(ひらろ)が多く用いられます。 帯は袋帯の黒無地または黒の紋織り、名古屋帯を締めます。帯締めも丸ぐけが正式ですが、近年では組みひもや平打ちひもも多く用いられるようになっています。
帯揚げは黒、ぞうりとバッグも黒の布製が本式です。
半衿(はんえり)は白地の塩瀬か、夏なら絽。長じゅばんは、色の羽二重か綸子(りんず)地を着ます。
 
洋装 透けたり、光ったりしない黒無地のもので、衿元を詰め、長めの袖で、丈はひざが隠れる程度にします。
靴は止め金などの飾りのない黒、アクセサリーは結婚指輪以外いっさいつけないのが本式です。
 
バッグと靴 布製が本式ですが、革の利用が日常に浸透している今日では、つやや飾りのないものなら革製でもよくなっています。ただし、仏教では殺生を嫌いますので、一見してそれとわかる、爬虫類(はちゅうるい)製のものは避けるのがマナーでしょう。

 

一般会葬者の装い

和装 一般会葬者として、告別式に出席するときや、近隣の者として弔問したり、出棺を見送るなどの場合は、喪服着用の必要はありません。しかし、装いは地味にするのがマナーです。女性の略礼装としては、渋い無地の一つ紋、三つ紋の着物に黒帯、地味な小紋に黒一つ紋の羽織などの装いが適当で、忌明けまでの法要への出席も、これに準じます。
 
洋装 遺族の場合は、上下とも黒にしますが、一般会葬者の場合は黒弔問や会葬に出席する場合は、黒、グレー、濃紺などの地味な色で清潔な平服でもよいのです。シンプルなデザインのスーツやアンサンブルやブラウスとスカートを組み合わせてもかまいません。ただし、アクセサリーはつけず、化粧も身だしなみ程度に。

 

服装

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男性の服装

遺族・近親者

和装 正式礼装は、黒羽二重地染め抜き五つ紋の羽織に仙台平(ひら)の袴、帯は角帯です。はき物は、白か黒鼻緒の畳表つきのぞうりです。夏は、黒の絽の五つ紋つきに、黒絽か紗の五つ紋の羽織でひもは白、袴は縞の夏ばかまで、長じゅばんは白、帯は角帯を用意します。
 
洋装 黒のモーニングコートが正式です。モーニングコートを着用するのは、葬儀当日の遺族、近親者、社葬などの葬儀主催者側などで、通夜には着用しません。

 

一般会葬者

ブラックスーツ 略礼装ですが、現代では礼装として通用するくらいに、広く利用されています。シングル、ダブルは問いません。シャツは白、靴、靴下は黒で、ダブルカフスなら黒石製のものを用い、金、銀など光るものは避けます。
 
ダークスーツ ダークスーツとは、濃紺、ダークグレー、ダークブルーなどの無地か派手でない縞の、上下そろいの背広のことです。ネクタイ、靴、靴下は、できれば黒で統一しますが、とりあえずの弔問のときなどは、華美でなければ黒でなくてもかまいません。
葬儀、告別式出席の場合も、一般会葬者ならこの服装でよく、喪章もつける必要はありません。

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葬儀・告別式

葬儀の進行

葬儀の流れ

席次ですが、遺族は右側、世話役は左の席に着き、あとに一般会葬者がつづきます。
一般的に式は次のように進められます。

  1. 僧侶入場
    参列者が着席したころあいを見て、世話役が僧侶を迎えます。僧侶が入場するとき、一同は起立するか、軽く頭を下げます。
  2. 開式の辞
    司会者は「ただいまより故○○○○殿の葬儀を執り行います」と挨拶をします。
  3. 読経・引導
    葬儀としては、故人が、苦しみや迷いから、悟りの世界に導かれるための引導を渡し、残された人々が読経念仏の供養によって故人の成仏を祈る式です。
  4. 弔辞・弔電披露
    弔辞は3〜5人で、1人3分程度が適当です。
    弔電を披露 弔電が読みきれないほどたくさん来ているときは、何通かを選び、それは全文を披露して、あとは名前だけを読み上げます。
  5. 最も位が高い導師がまず初めに焼香し、そのあと、再び読経のうちに、司会者の合図によって喪主、遺族、友人、知人の順で、焼香します。
  6. 閉式の挨拶
    司会者が葬儀が終わったことを告げます。このとき喪主と遺族は起立します。
    以上が葬儀で、引きつづき告別式に入りますが、必要に応じて休憩をとります。

手水
回し線香
座礼焼香(線香) 短い数珠

 

仏式拝礼

  1. 焼香
    焼香とは、もともとインドで体の臭みを除くために伽羅(きゃら)・白檀(びゃくだん)などの香木をたいたものが仏を迎えるためや、送るために使われるようになりました。今は、香木の幹や葉を粉にした末香を使います。
    まず一礼して焼香台の香を右手でつまみ、左手を添えておしいただくようにして香炉にたきます。ゆっくりの場合は三回たきますが、後ろに大勢順番を待っている人がいるときは、一回に略しても結構です。
    告別式などで立って焼香し、退出の順路がある場合は、その順路に従います。
  2. 線香の上げ方
    線香の時は、ロウソクの火で火をつけて、手で風をおこして炎を消します。そして、なるべく香炉の中ほどにさします。次に故人の写真を見て一礼し、手を合わせて拝み、もう一度一礼をします。そして、再び遺族のほうへ軽く礼をして次の人へと入れ替わります。立礼でも座礼でも同じですが、座ったままだと自分の席から仏前に出ていく時と、戻る時、一礼するときははっきりと区別しましょう(なんとなくずるずると行って拝礼してずるずると戻ってくることの無いように注意。)
  3. 数珠
    普通、仏事用には「単念珠」を用いて拝みます。
    一般的に、数珠は左手くびにかけて持つものです。合掌するときは、短い数珠の場合は房が真下に下がるように両手を合わせて親指で軽く押さえます。
    そして焼香のときは左手にかけたまま、右手で焼香します。拝礼が終わったら、また左手に持つのが作法です。

 

香典(ごれいぜん) 香典(おこうりょう) 香典(ごぶつでん)

 

(神式葬儀)葬場祭の進行

  1. 手水(ちょうず)の儀
    神道では祭式に入る前に、手水を使って身を清め、口をすすぎます。手水は、3度に分けて注ぎます。
    水を、まず右手に持ったひしゃくですくい、左手へ注ぎます。次にひしゃくを左手に持ちかえて、右手へ注ぎます。
    そして、最後に左の手のひらに水を受けて口をすすいだのち、左手を洗い、ひしゃくをもとに戻して、懐紙で口や手をふきます。
    ただし、自宅で葬儀を行う場合は、手水の儀は省略するのが普通です。
    手水を使ってから会葬者が着席し、次いで神官、祭員など神職、喪主、遺族、親族が順に着席します。
  2. 修祓(しゅうばつ)
    司会者が開式を告げると、全員起立するか、座敷ならばすわったまま頭を下げます。神官は葬場、棺、供物、祭員、参列者の順に修祓(おはらい)の儀を行います。
  3. 献饌(けんせん)・奉幣
    献饌は省略するのが一般的になっています。本来は副斎主が神饌(神の飲食物)と幣帛(へいはく)(供物)を供え、楽を奏でます。
  4. 祭詞奏上
    斎主が祭詞を述べます。祭詞は、故人の冥福と遺族への守護が祈願されており、その間は一同頭を下げています。
  5. 誄歌(しのびうた)奏楽
    楽員によって、故人の霊を慰める楽が奏でられ、その間に弔辞・弔電披露が行われます。
  6. 玉串奉奠
    斎主が玉串をささげたあと、喪主から順に霊前に進み、玉串をささげます。
  神式葬儀の不祝儀

 

玉串奉奠

玉串はもともと神への捧げ物をのせる為の木の枝に玉・神などを付けたものです。現在では榊などの葉の枝に紙を切って作ったしでを付けます。
神官から玉串を受け取る時は、神官に一礼して右手で根元の方を、左手は先の方を持ちます。
霊前に進み、2、3歩手前で玉串を右回しにして持ち替え、右手で根元の方を霊前に向けて捧げます。そして、しのび手(音を立てないように)で拍手を打ち、一礼します。
正式には二拝二拍一拝ですが、二拍一拝でもかまいません。
そして、2、3歩下がって向き直り、席に戻ります。
  神式葬儀の不祝儀

 

キリスト教式葬儀

葬儀は、教会堂で行われるのが普通です。
まず、会葬者が先に着席して遺族の入場を待ちます。
席順は最前列に喪主・遺族、葬儀委員長、弔辞の朗読者が着席します。2、3列目までに親族が着席、一般会葬者はその後方に席します。
献花は、讃美歌の斉唱のうちに、花を捧げる形式をとります。花は白や淡い色で、カーネーション、白ゆり、菊などが使われます。
順番が来たら祭壇前に進んで、花を受けとり、花の部分が左側になるようにして祭壇に進みます。そこで一礼し、根元を祭壇に向けて献花台に置きます。
献花のあとは頭を下げて黙祷し、祭壇に向かったまま2、3歩下がり、遺族と牧師(神父)に一礼して自席に戻ります。
  キリスト教式の不祝儀

献花

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告別式

進行

  1. 焼香
    会葬者の焼香のために祭壇の中央をあけ、僧侶は脇の席に移って読経をつづけます。
  2. 僧侶退場
    焼香が終わり、出棺時刻になると、僧侶は読経をすませて退場します。別室で茶菓を供して僧侶をねぎらいます。
  3. 閉式の挨拶
    司会者が閉式の挨拶を述べて、告別式。
  4. ▲Page top

社葬

社葬の流れ

会社の社長や会長、社会的な地位が高い人などが亡くなった場合、会社または団体の代表格の人を喪主として、葬儀を行う事があります。これがいわゆる「社葬・団体葬」で、経費は主催する会社や団体が負担します。進行は総務が中心になるのが一般的です。
葬儀、仏式、神式、キリスト教式のいずれの場合もそれぞれの作法や式次第にのっとって行われます。
葬儀が終わると次に告別式に入ります。葬儀では喪主や遺族、葬儀委員会は祭壇に向かって着席しますが、告別式では会葬者の方を向き、焼香や玉串のすんだ一般会葬者に礼をします。並び方は、入り口に遠い程序列があがるようになります。
その後、親戚代表の挨拶があり、司会者の閉会の辞で告別式は終了します。
社葬は密葬の後に行われるのが普通ですから、出棺はなく、自宅へ戻る遺骨を見送ることになります。
社葬で香典などを預かった場合は、会社側はそのまま遺族に渡すのではなく、整理した香典帳を作って渡します。現金の帳尻をあわせ、金額別の住所録を作るのが喪家への心遣いです。引渡しはなるべく早くすませます。会社が関るのはここまでで、その後の法要等は喪家側がします。

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出棺から火葬

出棺

  1. 告別式が終わると、最後の対面が行われます。喪主、配偶者、子供などつながりの深い順に、祭壇に供えられた花を別れ花として遺体を飾ります。
  2. 棺の蓋が閉じられ、「釘打ち」の儀式が行われます。1人2回、こぶし大の石を使って軽く打ちます。
  3. 棺の運び出しを霊柩車まで運ぶのは、遺族や故人と親しかった友人などの男性の手で行うのが普通です。運び出すときは、遺体の足のほうが家から先に出て、霊柩車にも足のほうから納めます。

喪主は位牌を、次の親族が遺影を持ちつづいて、香盆・骨箱・だんご・飯・燭台などを持っていきますが、最近は火葬場に用意されていて、位牌と遺影だけのことが多いようです。

 

遺族の挨拶

霊柩車に棺を納めると、火葬場への出発に先立って、喪主または親族代表が参列者に挨拶をします。内容は会葬に対するお礼の言葉や生前の厚誼に対する感謝または、今後の遺族に対する支援のお願いをします。

 

火葬

「火葬許可証」を忘れずに持参します。これがないと、遺体を火葬することができません。

~納めの式~
葬場に着くと、棺はかまどの前に安置され、納めの式が行われます。その前には小机が用意されており、簡単な祭具もそろっています。

  1. 仏式 かまどの前に遺影と花を飾り、僧侶が最後の読経をして納めの式が行われます。読経がすみ、僧侶が焼香をしたら、告別式の要領で一同が焼香をします。
  2. 神式 かまどの前の儀式を火葬祭といいます。持参した生花や供物などを机上に飾り、一同起立する中で、斎主の祭詞、玉串奉奠を行います。
  3. キリスト教式 かまどの前に十字架や生花を飾り、賛美歌(聖歌)斉唱、斉唱朗読のあと、牧師(神父)が祈りをささげます。

骨揚げは箸で骨を箸渡しするか、2人1組で骨をはさみ、骨壺へ入れます。足の骨から順に上半身へ拾い上げます。のどぼとけは遺族の中で故人と最も血縁の深かい人が骨を拾い上げます。
係員があと始末をし、骨壺を白木の箱へ入れて、白布で包んでくれます。そのとき係員が「埋葬許可証」を白木の箱に入れてくれます。

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火葬後

遺骨迎え

遺骨を自宅に持ち帰り、埋葬、納骨の日まで「後飾り」の祭壇に安置されます。祭壇に遺影を飾り、花、盛り菓子などを供え、位牌、香炉、線香立てなどの仏具を置きます。忌明けまでは遺骨をここに安置し、仏壇は閉めておくのがしきたりです。
なお、火葬場から戻った人たちは、まず家に入る前に塩と水で死のけがれから体を清めます。

 

精進落としとは

精進落としの宴では、僧侶や葬儀委員長、世話人などを上座におき、喪主、遺族は末席に着きます。一同がそろったところで、喪主か親族代表が、お礼の言葉を述べ、宴を始めます。
精進落としの宴に僧侶を招かない場合は、「御膳料」を包み、白い封筒に入れて渡します。

 

火葬

「火葬許可証」を忘れずに持参します。これがないと、遺体を火葬することができません。

~納めの式~
火葬場に着くと、棺はかまどの前に安置され、納めの式が行われます。その前には小机が用意されており、簡単な祭具もそろっています。

  1. 仏式 かまどの前に遺影と花を飾り、僧侶が最後の読経をして納めの式が行われます。読経がすみ、僧侶が焼香をしたら、告別式の要領で一同が焼香をします。
  2. 神式 かまどの前の儀式を火葬祭といいます。持参した生花や供物などを机上に飾り、一同起立する中で、斎主の祭詞、玉串奉奠を行います。
  3. キリスト教式 かまどの前に十字架や生花を飾り、賛美歌(聖歌)斉唱、斉唱朗読のあと、牧師(神父)が祈りをささげます。

骨揚げは箸で骨を箸渡しするか、2人1組で骨をはさみ、骨壺へ入れます。足の骨から順に上半身へ拾い上げます。のどぼとけは遺族の中で故人と最も血縁の深かい人が骨を拾い上げます。
係員があと始末をし、骨壺を白木の箱へ入れて、白布で包んでくれます。そのとき係員が「埋葬許可証」を白木の箱に入れてくれます。

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弔問の心得

香典

金包み

香典を入れる金包みは、左前に折り、裏の上下の折りも、凶事では上の折りを下の折りにかぶせ下向きにします。悲しくてうつむいていると、覚えておくとよいでしょう。
包む金額の目安は・親族:1万〜5万 ・友人:5千〜1万 ・知人:3千〜5千 ・職場:5千〜1万 ・近隣:1千〜3千です。
いずれにせよ奇数になるようにし、新札は包まないようにしましょう。
中包みがあるものを用いるときは、金額と住所、氏名は中包みに書いておいたほうがよいでしょう。

 

表書き

表書きの氏名は薄墨で書きます。

  1. (浄土真宗以外の)仏式、神式、キリスト教式に通用するのが「御霊前」
    宗派がわからない場合は「御霊前」とするといわれます。
    ご霊前は亡くなった御霊(みたま)の前の意、ご仏前とかの言葉は、仏さまとなられたその仏の前にという意で、場面を示します。
  2. 仏教全ての宗派で通用する「御香料」
    浄土真宗のみ「御仏前」
  3. 神式では「御玉串料」・「御榊料」・「御神饌料」
  4. キリスト教は「御花料」
  5. 連名で包む場合、金包みの表に書くのは三名までです。それ以上の人数になるときは、表書きは「○○○会一同」「○○○課有志」などとし、全員の氏名を書いた紙を金包みの中に入れておきます。書き方の順序は、向かって右が目上で左に向けて目下になります。順位がつけにくい場合には、五十音順でもよいでしょう。
  6. 氏名を書くかわりに名刺をはることがあります。
    故人との間柄がわからないことも少なくない弔事の場合には、氏素姓を明瞭にするものとしてよしとされています。
    仕事上の関係とか、家族にはわかりにくい友人関係などの場合には、氏名を書くところに名刺をはりましょう。

香典(ごれいぜん) 香典(ごぶつぜん)
神式葬儀の不祝儀 キリスト教式の不祝儀

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供花・供物

喪家に確認

死者の霊を慰めるために霊前に供える品物や花のことを供物(くもつ)とか供花(くげ)といいます。
喪家側で置き場所や順序の都合もありますので、供えたい場合は事前に確認をとるようにします。香典をはじめ、供物を辞退する葬儀の場合もありますので、念のために確認したほうがよいでしょう。

  1. 仏式の供物:線香、ロウソク、果物、缶詰、干菓子等を送ります。
  2. 神式の供物:海産物、お酒、和菓子、果物等を送ります。
    花輪や生花を供える場合は仏式と同じです。
  3. キリスト教式の供物:生花だけを霊前に飾ります。しかし、教会によっては飾り方が違う場合もありますので、生花を贈る場合には、世話役などに問い合わせてからにしたほうがよいでしょう。

 

表書きと包装

供物は進物盆にのせ、奉書紙をかけて白黒の水引で結び止めるのが正式ですが、買った店で「不祝儀」と言って頼めば、そのようにととのえてくれます。
水引を印刷した掛け紙の場合は、上部に「御供」「御供物」等書き、下部に贈り主の氏名を薄墨で書きます。

ふくさのたたみ方(弔事)

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お通夜

出席

本来、通夜というのは遺族や故人と深いかかわりを持つ人が集まって別れを惜しむもので、あまり親しくない人は、通夜の弔問は避け、葬儀や告別式に出席するほうがよいでしょう。
また、”通夜ぶるまい”といって軽い食事がでた場合、一口でも頂くのが供養となりますが、あまり親しくない場合は短時間で帰るようにしましょう。

 

通夜見舞い

親類や親しい者が通夜に役立つ食べ物を持参したのが通夜見舞いの始まりです。今日では、サンドイッチや、おにぎり、果物、菓子などすぐに食べられるものや、お酒、ビールなどが一般的です。
遠方であったり、重たいものが持てないときには、ビール券などかさばらないものにすることもできます。
先方の準備の状態を確かめて、タイミングよく通夜が始まる前に届くように手配します。

 

弔電

どうしても通夜や葬儀に出席できない場合は弔電を打ちます。あて名は喪主で、差出人はフルネームで打ちます。その際、忌みことばに気をつけましょう。
弔電は電報局の窓口で申し込めば、弔事にふさわしい用紙(別料金)で配達してくれます。また、配達日、配達時間(午前、午後)の指定もできます。指定料金は無料で、希望配達日の3日以上前に申し込むと、電報料が150円の割引になります。
電話(115番申し込み)で申し込むと、電報料のほかに、40円の託送料が加算されます。
遺族は、家族を失い深い悲しみの中、通夜・葬儀の準備に追われ、何かと忙しいものです。喪家への電話でのお悔やみは控えましょう。

 

忌み言葉

お悔やみを述べたり、弔電や弔文を出すときは、忌み言葉に気をつけてください。

  1. 苦しみを連想させる「九」の字。
  2. 不幸が重なるのを嫌って「重ねる」「重ね重ね」「くれぐれも」。
  3. 不幸が再び訪れる意味の「また」「再々」「次々に」「追って」。
  4. 直接的な表現の「死亡」「死去」「死ぬ」,「生きる」も避けます。「ご生存中」は「ご生前」に、「生きているころ」は「お元気なころ」に、「死亡」は「ご逝去」に言いかえましょう。

このほか、「とんでもない」「たいへん」などのオーバーな言葉や、神道やキリスト教で営まれる葬儀に「冥福」「成仏」などは仏教用語ですので、不適当です。

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葬儀・告別式

葬儀に参列

葬儀に参列する場合は、読経中や祈祷中に遅れて入っていくようなことがないよう、定刻より早めに行き、定められた席に着くようにします。席が指示されない場合は、自分の立場と他の参列者のことを考えて、やや控えめな席に着きます。

 

告別式に参列

式が行われている時間内に伺って、焼香や献花をして拝礼します。しかし、どうしても葬儀が告別式の時間にくい込むことが多く、定刻前に到着すると、待つこともあります。むしろ、会葬者の数が少なくなる後半に伺うほうが、告別式の時間いっぱい焼香が絶えないように、という遺族の気持ちに添うことができて、よい場合もあります。
しかし、いくら後半がよいからといって、焼香の人が全くとだえてから着いたのでは気詰まりですし、出棺の準備にとりかかってからではかえって失礼です。定刻よりやや遅れかげんで行き、出棺までお見送りするのがよいでしょう。

 

受付でのマナー

会葬者は受付に行き、「このたびはご愁傷さまでございます」など簡潔に弔意を述べ、香典をさし出し、会葬者芳名帳に記帳します。記帳名簿は、後日香典返しを送る際などに使用する為、住所と氏名を明確にに記帳しましょう。
受付がない場合は、香典は焼香のときに自分で祭壇に供えます。
故人と仕事上の関係があって名刺をさし出したほうがよい場合には、記帳にかえて名刺をさし出します。また、代理として参列

祝儀・不祝儀袋の受け渡し

 

出棺

出棺はできるだけ見送るようにします。あまり親しくない近所の人で、告別式への出席は遠慮したような場合でも、出棺の見送りはしたいものです。 その際、冥福を祈って丁寧に頭を下げ、棺を見送ります。霊柩車が去ったあと、すぐに大声で話したり、笑い声を立てたりするのは不謹慎でマナーに反します。
また、よほど寒いとき以外はコートやショールなどは脱ぎ、それを手に持つのが礼儀です。傘は派手なものを避け、黒か黒っぽいものを使用しましょう。

 

火葬場へは

火葬場へは普通、遺族と近親者が同行しますが、特に遺族から依頼された場合や、頼まれなくても行きたい場合には、友人や知人の間柄でも同行してかまいません。
自分から望む場合には、あらかじめ遺族側に申し入れをしておきますが、突然の参加の場合でも、車の手配などがありますから、なるべく早めに申し出ましょう。
また、そのつもりがなくて依頼されることもあります。そんなときは、できるだけ遺族の申し出に添うようにしたいものです。もし、どうしてもその時間がとれなくて断らなければならないときは丁寧に断りましょう。

 

弔辞の依頼

葬儀や告別式によっては、弔辞をささげることがありますが、前もって遺族から頼まれたときは、断らずに受けるのが礼儀です。
また、特に依頼されなくても、故人への哀惜の言葉をぜひささげたいというときには、葬儀の始まる前に、世話役に申し出るようにします。

弔辞

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葬儀後

届出

種類

生命保険
死亡時の生命保険の手続きは2カ月以内にします。まず契約保険会社の本社か支社、外交員のいずれかに問い合わせましょう。

厚生年金保険
在職中の死亡の場合は、ほとんどの場合、故人の勤務先の会社で手続きを代行してくれます。この権利は5年間有効ですが、故人の収入で生活していた遺族に、引きつづき遺族年金が支給されますので、早めに手続きしましょう。

国民年金
加入していた本人が受給者になっています。しかし、生計の中心者が国民年金に加入していたときは、その遺族に母子年金、遺族年金、寡婦年金などのうち、条件によっていずれかが支給されます。故人が勤務先で加入していた健康保険は、死亡すると権利を失います。遺族は居住地自治体の、国民健康保険に加入する手続きをとりましょう。

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式の税金

香典

香典には、たとえ合計金額が1,000万円になっても、個々の額が香典にふさわしいものであれば、税金はいっさいかかりません。
しかし、普通の相場以上に、何十万も何百万もの香典をもらえば、一時所得とみなされますので、当然税金の対象となります。

 

弔慰金・花輪代

故人が会社勤めをしていた場合、会社から支給される弔慰金や花輪代、葬祭料については、非課税枠が決まっていますので、注意が必要です。

  1. 業務上の死亡の場合〜3年分の給料(死亡時の額で、賞与を除く)に該当する額まで。
  2. 業務上の死亡でない場合〜6カ月分の給料に該当する額まで。
    これらの条件の枠を超えると、その分については退職金として扱われますので、相続税の対象となります。本来は退職金であっても、弔慰金としてもらったほうが税金がかかりません。
    葬儀にかかった費用は、相続税を計算するとき控除の対象になります。葬儀の出費については必ず領収証が必要です。

 

信託銀行に相談

  1. 遺言書の保管(作成相談、公正証書遺言の証人立会を含む)
    保管料(年間)10,300円
  2. 遺言書の作成相談、保管から遺言の執行まで(証人立会を含む)
    引受予諾料(年間) 10,300円  
    執行手数料(財産額に応じて) 5,000万円まで 財産の2.0%
      1億円まで 〃 1.5%
      2億円まで 〃 1.0%
      2億円以上 〃 0.7%
    (住友信託銀行調べ)

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香典返し

香典返しの時期

忌明けの挨拶状に添えて品物を発送するのが一般的になっています。
仏式では三十五日、四十九日の忌明け頃、神式では三十日祭か五十日祭頃、プロテスタントが召天記念日の後、カトリックが追悼ミサの後に贈るのが一般的です。
最近は「即日返し」といって告別式で渡す場合が多いようです。
また、香典返しは頂いた香典の半額程度の品物を返します。これを「半返し」と言います。

 

仏式

忌明け(四十九日、または三十五日)の法要を営むとき、葬儀でお世話になったかたがた、香典を賜ったかた、会葬をしてくださったかたなどにご挨拶をします。
このご挨拶は、挨拶状を添えて、香典返しの品をお送りするのが現代の習慣になっています。香典のお返しに品物を送るというのは近年の習慣で、本来は、出向いてお礼を述べるか、自筆の挨拶状に感謝の気持ちを託すことが基本でした。
しかし今は、交流の範囲も広くなっていて一軒ずつ伺うこともできないので、感謝の気持ちを託した品物を送るのもよいでしょう。

 

神式

三十日祭、または五十日祭を忌明けとし、挨拶状とともに香典返しをするのは仏式と同じです。
ただし、挨拶状は市販品を利用するなら、仏教用語が使われていないものを選びましょう。品物の上書きは「志」とします。

 

キリスト教式

香典返しという習慣はないのですが、近年ではお返しをする人が多くなっているようです。
1カ月後の召天記念日の拝礼、ミサのあとに、故人をしのぶ品を友人、知人に贈ってお礼を述べ、遠方のかたには挨拶状を添えて送ります。上書きは、「召天記念」がよいでしょう。

 

香典返しの品

お中元やお歳暮と違って、相手の好みのものを選ぶ必要はありません。どこの家庭でも使うようなものがよく、お茶、シーツ、せっけん、タオルケット、砂糖といった品が多くなっています。
本来、品物には、白の奉書紙をかけ、黒白の水引で結び、シーツ一枚なら「敷布」として水引の下に「一」と書き、その左側に喪主の氏名を書くのが宗教を問わず正式です。
しかし、現代では、仏式の場合は上に「忌明」「満中陰」「志」などと書き、下に喪家、つまり「○○家」というように書くのが一般的になっています。

 

忌明けの挨拶状

百貨店、葬儀店などで、50部以上になれば筆書きで印刷してもらえますし、必要な文面はすでに印刷されていて戒名を書き込めばすむようになっている書状も市販されており、1カ所ですべてととのうという便利さです。
弔事の場合は1枚で書き終わる手紙にするのが昔からの習慣で、巻紙に筆書きということになっていますが、だれもが毛筆で書けるわけではないので、これらの市販品を利用するのもやむをえないでしょう。
また、近年では、自筆ではないまでも、自分の文章で二つ折りのかたい紙に印刷し、それを封筒に入れてお送りするという挨拶状なども、ふえてきています。

 

香典返しをしない場合

  1. 弔電をいただいたかたにはお礼状を送る
    弔電をくださったかたにまで香典返しの品をお送りしたのでは、かえって先方を困惑させることになるものです。この場合は、ペン書きでかまいませんから、自筆の手紙でお礼状を出しましょう。
  2. 香典の一部を寄付するとき
    最近は香典返しをしないで、その一部または全額を福祉施設、社会事業団体、学校などに寄付することも多くなっています。
    この場合は、忌明けの挨拶状に「どこへ」「どうのような趣旨で」寄付したということを、はっきり書き添えてお送りします。

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法要

仏式

初七日

初七日しょしちにち 死後7日目(死亡日も含む)しょなぬか
故人が亡くなった日から数えて7日目に行われる法要を初七日といいます。本来は、骨揚げの2、3日あとということになりますが、遠方の人に何度も来ていただくのはたいへんなことなので、葬儀当日の遺骨迎えの法要とあわせて行うことが多いようです。

 

五七日(三十五日)までの法要

二七日 にしちにち.ふたなぬか 死後14日目/三七日さんしちにち.みなぬか 死後21日目/ 四七日ししちにち.よなぬか
初七日以降は、二七日(十四日)、三七日(二十一日)、四七日(二十八日)とつづきますが、これらの法要は内輪で営まれるのが一般的です。僧侶を招いて読経していただきますが、最近ではそれも省略して家族だけで行うことが多いようです。
しかし、宗派によっては五七日を忌明けとするところもあり、初七日と同様に手厚く法要を営みます。

 

七七日(四十九日)

七七日(四十九日)しちしちにち.なななぬか.(しじゅうくんち) 死後49日目
四十九日は「満中陰(まんちゅういん)」といわれ、忌日の中でも特に重要な日とされています。
この日を境に忌明けとなるとされていますから、僧侶にお経をあげて供養し、忌明けの宴を開きます。
納骨、埋骨も五七日か七七日に行うことが多く、法要も盛大なものになります。
また、この法要では、位牌を白木から塗り物にかえ、「入魂供養」をして仏壇に納めます。

 

百カ日

ひゃっかにち 死後100日目
四十九日以後の大きな法要は行わず、ごく内輪にすませることが多くなりました。

 

祥月命日

(しょうつきめいにち) 死後1年目
故人が亡くなった日と同月同日の命日を「祥月(しょうつき)命日」といい、一周忌、三回忌などの年回忌ばかりでなく、この日には内輪で供養します。仏壇をきれいに掃除し、故人の好物や花などを供えて供養し、家族でお墓参りをします。

 

月忌法要

月忌がっき 死後1カ月目
毎月、故人がなくなった日と同じ日が月の命日、「月忌」となります。僧侶にお経をあげていただいて「月忌法要」を行います。

 

年忌法要

三回忌さんかいき 死後2年目(3年目の祥月命日*)/七回忌ななかいき 7年目の祥月命日*/十三回忌じゅうさんかいき 13年目の祥月命日
故人が亡くなった月日と同じ月日に、まず一周忌を営みます。
そのあとは、満2年目の三回忌(一周忌以降は死去した年も入れて数える)、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌(あとは50年目ごと)に法要を営みます。
一般では、法要は三十三回忌ぐらいまでで終わりにすることが多いようです。
なお、法要の際、遺族、近親者は卒塔婆をあげて故人を供養します。

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神式

霊祭

霊祭には、葬儀の翌日に行われる翌日祭、亡くなった日から10日目ごとに霊を祭る毎十日祭(十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭)、百日祭、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭で、あと50年までは 10年ごと、そのあとは百年祭になります。一年祭までのうち特に重要なのは、五十日祭、百日祭、一年祭で、四十日祭は略すことがあります。
霊祭は神社内では行わず、墓前で行うのが普通です。人数が多いときや雨天のときは自宅で行ったり、宗教に関係のない斎場に神主を招いて行います。一年祭以後は、自宅で行うのが一般的です。
神棚あるいは墓前に、洗米、塩、水、故人の好物などを供え、親戚や親しかった知人を招き、神官に祭詞を奏上してもらい、一同で玉串をささげます。このあと、法要と同じように宴席を設けます。

 

神官への謝礼

神社の格式や祭事に規模によって違いますので、前もって、しきたりにくわしい長老などに、相談しておくとよいでしょう。謝礼の上書きは「御礼」で、別に「御車代」を包むのが普通です。

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キリスト教

記念祭

キリスト教では故人をしのぶ記念祭、追悼ミサを行います。
プロテスタントでは、死後1週間目か10日目、または一カ月目の召天記念日に、自宅か教会または墓前で記念祭を行います。
自宅で行う場合は、祭壇を作り、故人の写真を中央に置き、生花で飾ります。牧師、親類、友人などを招き、牧師の司祭で礼拝を行い、そのあと茶菓をいただいて故人をしのびます。
このこと以外は、特に決まった儀式はありませんが、1年目、3年目、5年目などの召天記念日には、追悼会を行って故人をしのぶのが一般的です。
カトリックの場合は、死亡した日から3日目、7日目、30日目、1年目などに、神父に依頼して教会聖堂で親類、知人が集まって追悼ミサを行います。
ミサのあと、別室か自宅で茶話会を開いて、故人を追悼します。そのほかは特別な決まりはありませんが、毎年、召天記念日には追悼ミサを行うのが普通です。

 

牧師、神父への謝礼

プロテスタントなら「記念献金」、カトリックでは「御ミサ料」と上書きして、教会へ献金することになります。

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その他

主な法要(仏式)

法要名 読み方 数え方
初七日 しょしちにち しょなぬか 死後7日目(死亡日も含む)
二七日 にしちにち ふたなぬか 死後14日目
三七日 さんしちにち みなぬか 死後21日目
四七日 ししちにち よなぬか 死後28日目
月忌 がっき 死後1カ月目
五七日 ごしちにち いつなぬか 死後35日目
六七日 ろくしちにち むなぬか 死後42日目
七七日(四十九日) しちしちにち なななぬか (しじゅうくんち) 死後49日目
百カ日 ひゃっかにち 死後100日目
一周忌(祥月命日) いっしゅうき (しょうつきめいにち) 死後1年目
三回忌 さんかいき 死後2年目(3年目の祥月命日*)
七回忌 ななかいき 7年目の祥月命日*
十三回忌 じゅうさんかいき 13年目の祥月命日*
十七回忌 じゅうななかいき 17年目の祥月命日*
二十三回忌 にじゅうさんかいき 23年目の祥月命日*
二十七回忌 にじゅうななかいき 27年目の祥月命日*
三十三回忌 さんじゅうさんかいき 33年目の祥月命日*
五十回忌 ごじゅっかいき 50年目の祥月命日*
百回忌 ひゃっかいき 100年目の祥月命日*
    なくなった年を含める
★地域によって多少異なります。

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準備

法要の施主

法要を営むとき、まずだれが施主になるかを決めます。一般には、故人にいちばん近い人、つまり葬儀の際に喪主になった人が務めます。

 

寺院と打ち合わせ

一周忌や三回忌など、やや大がかりな法要を行う場合は、その2、3週間前までに、場所(自宅、寺院、料亭など)、時間(午後2、3時ごろから2、3時間)、招く人の範囲と人数を決め、寺院側と早めに連絡をとります。
寺院のほうでも行事が重なって、都合が悪い場合もあるからです。

 

案内状

招く人の範囲は、一周忌までは近親者、友人、知人、勤務先関係者など比較的多くのかたを招きますが、三回忌からはしだいに関係の深い人だけにしぼっていくのが普通です。 招く人には、2週間前までに日時、場所を明記した案内状を送り、出欠の返事をもらいます。人数が少ない場合には、うちうちのことですし、電話連絡などでもかまいません。

 

日取り

年忌法要の場合は、命日が都合が悪ければ、その近くのほかの日にしてもかまいません。ただし、その場合は、必ず命日より前にするようにします。
早めるのを「取り越し供養」といい、また2年のうちに2つ以上の年回忌が重なるときには一周忌を除いて、「併修(へいしゅう)」あるいは「合斎(がっさい)」といって、早いほうに合わせて営むことがあります。

 

引き出物

法要の際の引き出物は、施主が参加者にさしあげるというよりも、先祖の心づくしという意味のものです。
(1)荷物になるもの、(2)法要の席にふさわしくないもの(魚肉類のカン詰め類など)は避けて選びましょう。タオル、シーツ、お茶など、日常品が多く見られます。
表書きは「粗供養」もしくは「志」と書き、黒白か銀一色の水引が一般的ですが、「故人(仏名)の○回忌法要」と書く場合もあります。水引の下には施主名も入れます。

 

自宅で

会場に使う部屋を清掃して、余分なものを片づけて広くします。仏壇も清掃して祭壇を設けます。施主の供物のほか、参列者の供物を飾りますので、そのスペースも考えます。 供物を置く台は、小机を白布でおおって作ってもよいでしょう。

 

施主の服装

施主側は、一周忌の法要までは喪服を着用します。また、規模の大きい法要では、三回忌まで喪服にすることもあります。
原則として、法要は回を重ねるにつれて簡略化していき、それに従って服装も平服になっていきます。ですから、三回忌からは施主側も喪服を着る必要はありません。しかし、施主側は、一般の参列者より軽装では失礼にあたりますので、略式喪服や、地味で小ざっぱりした服装にしたほうがよいでしょう。
参列者は男性ならダークスーツで、ネクタイ、靴下などもそれに合わせた渋いものにします。
女性は和装なら小紋に黒または地味な無地の羽織を。
洋装なら地味な感じのスーツかワンピースで、一周忌まではアクセサリーも控えめにします。

 

進め方

法要は、葬儀と違って儀式のとりきめはありません。
仏壇や墓の前で僧侶に読経してもらい、参会者一同が焼香して法要の供養をします。
仏壇や墓前には、生花や故人の好物、菓子、果物などを供えます。
法要が終わったら、席を改めて供養のための食事を出し、記念の菓子やのり、お茶などの品を用意するのが一般的です。
法要に来てくださった人には、「お忙しい中をたびたびお運びいただいて申しわけありません」などと挨拶し、宴席の初めにも遺族代表がお礼の挨拶をします。
また、時間がきたら施主側がお開きの挨拶をして散会します。

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お寺で

お寺で行う

菩提寺にお願いしますが、遠方の場合は葬儀のときにお世話になったお寺にお願いするのがよいでしょう。

 

謝礼

寺院への謝礼は「御経料」「御礼」と表書きし、読経後に渡します。金額は、寺の格や依頼者の気持ちによって違いますが、わからなければ寺院に聞いてみましょう。
ただし、僧侶に自宅や霊園まで出向いてもらう場合は、送迎してもしなくても、「御車代」を包みます。
自宅で接待する場合は僧侶にも宴席についてもらいますが、供応しないときには、「御食事代」を包むのが礼儀です。

 

おつきあい

現代のお寺は、複数の檀家を持っていることになっていますが、この檀家制度は、もともと、室町時代後期の郷村が成立する過程で、そこに進出した仏教寺院に、寺院の経費を負担するかわりに、その葬祭を委託した支持者ということで、自然的に発生したものと考えられています。
その後、時代の流れとともに、紆余曲折はあったものの、今日も寺は檀家の葬祭をつかさどり、檀家は寺に葬祭を委託して、経済面を後援する間柄にあります。
ですから檀家側としての寺とのつきあいは、常日ごろも、年忌、月忌(命日)の祖先祭りなど、頻繁に寺と交流を持ち、そのつどお布施を納めるというのが基本といえます。
しかし昨今では、家を離れて暮らす人も多いために、寺と檀家とのつながりも薄くなる一方で、そうしたつきあいがなくなり、死者が出て初めて、葬儀のためにつながりをたどるようなことになってきています。
多忙な現代人は、お寺とこまめな交流を保つことはやはり無理があるでしょう。
しかし、祖先の位牌を守っているとか、新仏を祭っている場合は、仮に菩提寺と遠く離れていて、僧侶に足を運んでもらうことができなくても、祖先の祭り方、年忌法要の相談などの連絡をとり、寺のほうでも供養をしてもらうようにお願いしましょう。そして、そんなおりに「御布施」を納めるつきあいが望ましいでしょう。

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参列者

供物の料

法要や霊祭に招かれたときは、供物を持参しますが、供物はすでに用意されているので、昨今はその料として現金を包んでいくことが多くなっています。
金包みは一周忌までは黒白の水引で結んだものを使いますが、三回忌以降は祖先祭りになりますので、水引も黒白を使う必要はありません。
しかし紅白を使うのには抵抗があるようですので、法要用として最近市販されるようになった黄白、青白の水引がかかった金包みにするとよいでしょう。上書きは仏式は「御供料」「御香料」、神式は「御神饌料」「御玉串料」、キリスト教式は「御花料」などです。

 

服装

参列者は男性ならダークスーツで、ネクタイ、靴下などもそれに合わせた渋いものにします。
女性は和装なら小紋に黒または地味な無地の羽織を。
洋装なら地味な感じのスーツかワンピースで、一周忌まではアクセサリーも控えめにします。

 

服装

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お盆

盂蘭盆会

お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
仏教の行事で、なくなった人の魂は十四日〜十七日まで家にとどまると言われ、七月十五を中心に三日間僧が檀家をまわってお経を上げ、各家庭では迎え火をたいて供物を備えること。

 

精霊棚

13日の朝に仏壇を清掃し、精霊棚を作ってお盆を迎える準備をまずととのえます。
精霊棚は、昔は天井から縄で板をつるしたり、4本のしの竹などを柱にして作られましたが、現代では仏壇の前に小机を置き、その上にすのこを敷く程度の簡素なものが多いようです。
地方によっては、仏壇の引き出しを精霊棚にしつらえてすませることもあります。仏壇の扉は閉めて、位牌を精霊棚に置く場合と、扉をあけたままで位牌も仏壇に置いたままにする場合とがあります。

 

迎え火

13日の夕方になったら、墓や門前でおがらなどで迎え火をたき、玄関にちょうちんをさげ、祖先の霊が迷わないように道を明るくします。盆ぢょうちんや盆灯籠は、霊が家に帰る道しるべになるものとされ、お盆の期間中、仏前に飾っておきます。

 

お供物

霊が家に戻ったら、お供物を盛大に供えて供養します。地方によっては14日にはずいきあえ、なすときゅうりのごまあえ、15日には蓮飯、もち、だんごとお供物が決まっているところもあります。
しかし、一般的には14日と15日の朝、昼、晩の3回、精霊棚に食事を供え、お水も忘れずにかえつづけ、線香と灯明も欠かさずにともし、家族で合掌礼拝します。

 

棚経

霊が滞在している間に、僧侶を招いてお経をあげていただくことを棚経といいます。
僧侶は、短期間のうちにたくさんの檀家を回らなければならないので、「棚経」のあと、無理に引き止めたり、あるいはおおげさにもてなしたりするより、おしぼり、飲み物を出し、涼んでもらう程度でよいでしょう。
また、前もって、奉書紙や封筒などで「御布施」を包んでおきます。遠方の僧侶には「御車代」、食事どきにあたったら「御膳料」も別に用意します。
お盆に僧侶を招かないときは、お墓参りをしたあと、お寺にお布施を渡して、供養をお願いします。

 

送り火と精霊流し

お盆の終わる16日には、門口で送り火をたき、霊を送ります。霊を送ったあとは「灯籠流し」「精霊流し」といって、いっさいの供物を、わらやおがらで作った精霊船に灯籠やロウソクを立てて、川や海に流します。
しかし、最近では、川や海に流すことを禁止しているところも多くなっていて、菩提寺に持参したり、庭先で焼却することが多くなりました。

 

初盆

人が亡くなったあと、初めて迎えるお盆のことを新盆、または初盆といって、特に丁寧に供養を営むしきたりがあります。 このときには、決まったお供物のほか、故人の好物などを供えます。そして、親族や故人に縁のあったかたを招き、僧侶に読経してもらってから、精進料理でもてなします。
また、新盆には親族などから、盆ぢょうちんが贈られてくることがあります。正式には、白いちょうちんに喪家の家紋を入れ、一対にして贈ります。しかし、最近は、毎年使えるようにと、模様のあるちょうちんを贈ることが多くなっています。また、地方によっては、白いちょうちんは喪家が用意し、新盆にしか使わないところもあります。
13日から15日まで、祖先の霊は家の中にとどまっていると考えられており、お盆の終わる16日(地方によっては15日)に、送り火をたいて送ることになっています。
自宅近くに墓地がある場合には、ちょうちんで案内するようにして霊を墓地まで送り、そのあと、ちょうちんはお寺に納めます。

 

新盆に招かれたら

新盆のときには他の法要のときのように広く人々を招くというようなことはあまりしませんが、親しい人の新盆には、できればお参りに行くようにしたいものです。
新盆の仏への贈り物は、近親者は白いちょうちんを贈るならわしがあります。しかし、知人・友人の関係なら、香料、お供物料として現金を包んで供えてもいいし、果物とか、故人が好きだった食べ物などを、持参して供えてもよいでしょう。

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お彼岸

お墓参り

3月の春分の日と、9月の秋分の日を「中日(ちゅうにち)」とし、中日の前後3日ずつを合わせた1週間を「彼岸(ひがん)」と呼びます。
お彼岸は、お盆のようにさまざまな行事をしたり、飾ったりする必要はありませんが、少なくとも3月と9月の彼岸の入りには、仏壇をきれいに掃除し、新しい水や花、故人の好物、季節の果物やおはぎ、彼岸だんごを供えましょう。
お彼岸の間は毎日、朝晩、仏壇に灯明やお線香を上げ、礼拝します。そして中日の前後には、家族みんなでお墓参りをし、故人をしのびます。
お寺では、お彼岸の間「彼岸会(え)」が営まれていますので、供養をお願いするお供養料を納めてくるのもよいでしょう。


墓参りの作法

お墓参りをするときは、まず墓石と墓地の掃除をします。
掃除道具はお寺や霊園の管理事務所などにあるので、手桶とひしゃく、ほうき、たわしなどを借りることもできます。墓石に水をかけ、たわしでこすってほこりやこけをとります。墓所内の雑草や落ち葉なども掃き寄せて、その場で燃やします。
古い卒塔婆はお彼岸やお盆の前に、お寺や管理事務所でとり除いてくれるはずですが、そのままあればこれも燃やすか、燃やす場所がないような場合はとり除いて、処理をお寺や管理事務所に頼みます。
お墓がきれいになったら、線香と花を供えます。故人と縁の深い人の順に、新しくくんできた手桶の水を墓石にまんべんなくかけてから拝みます。墓石に水をかけるのは仏ののどをうるおすためといわれています。墓前に供える線香は、束のまま火をつけて供えます。
神式の墓参は、線香と花はあげず、さかきを立てて拝みます。
キリスト教の場合は、花だけを上げて礼拝します。